こんにちは!poco-a-poco(@a__poco)です!
最近よく見かける、
自然由来指数○○%
という表記。
ナチュラルコスメやオーガニックコスメだけではなく、デパコスの製品でさえも『自然由来指数』を見かけます。
さて、この『自然由来指数』とは一体何を表しているのでしょうか?
何となく数値が高いと、安全そう
という漠然とした見方だけではなく、
『自然由来指数』の本当の意味
を知って、化粧品選びに役立ててみましょう。
【自然由来指数】とは
自然由来指数とは、
化粧品中の自然原料・自然由来原料成分の比率
です。
その比率の計算方法は、
国際標準ISO 16128が『自然・オーガニック原料等の定義と指数の計算方法』を定めています。
つまり、
世界で共通の基準
ということです。
表示に関しては、日本化粧品工業連合会がこの『国際標準ISO 16128』に基づいてガイドラインを策定しています。
自然由来指数を見れば、
『ISO 16128』で定義された自然原料と自然由来原料中の自然由来部分が、何%含まれているのかを知ることができる
という数値になります。
ちなみに、
『自然由来指数』の他に、『自然指数』も存在します。
こちらは、
製品中に『ISO 16128』で定義された自然原料が何%含まれているのか
を示す数値です。
ナチュラルコスメ・オーガニックコスメかどうかを判断する数値ではない
さて、ポイントとなるのが、
この『自然由来指数』が高いからと言って、=ナチュラルコスメ・オーガニックコスメの証というわけではない
ということです。
また、『自然由来指数』の高さが、=合成成分が含まれていないというわけでもありません。
『自然由来指数』は、あくまで、その化粧品中の自然原料・自然由来原料の比率を表すものです。
しかし、『自然由来指数』の意味を知ることで、その化粧品の本当の姿を知ることができるとも言えます。
【自然由来指数】表記の例
自然由来指数には、
水を含む
水を含まない
の表記方法があります。
これは、
自然由来指数の算出に水を含めるか含めないか
の違いです。
表記の例としては、
自然由来指数95%(水40%を含む)ISO 16128準拠
等です。
最近のデパコスで目にしたのは、
かの有名な『Dior』のコンシーラーで、『自然由来指数96%(水43%を含む)ISO 16128準拠』
という記載です。
Diorのコンシーラーが高く評価されている理由の一つとも言えるでしょう。
【自然由来指数】国際標準『ISO 16128』で定義された自然原料・自然由来原料から計算される
自然由来指数を計算するには、
『ISO 16128』で定義された自然由来原料でなければ、自然由来指数に算入されません。
『ISO 16128』では、以下のように定義されています。
水および植物・動物・微生物・鉱物(石油・天然ガスを除く)起源で、かつ化学合成を伴わず乾燥や粉砕など物理処理で得られた原料。
『ISO 16128』で定義された自然由来原料
植物・動物などから得られた『自然由来部分』と石油などから得られた『非自然由来部分』が化学反応してできた原料で、分子構造の50%以上が自然由来部分で出来ているもの。
【自然由来指数】非自然部分が50%以上の原料の『自然由来部分』は算入されない
自然由来指数を計算するには、『ISO 16128』が定義している自然原料・自然由来原料であることに加えて、
自然由来原料中の、非自然部分が50%を超えるものは『非自然原料』とみなされ、その原料の自然由来部分も自然由来指数には加算されない
ということになっています。
イメージとしては、
自然由来部分30%+非自然由来部分70%の非自然原料
の『自然由来部分30%』は、自然由来指数に加算されない、
ということです。
ここまで知ってみると、案外と『自然由来指数』を表記するのって厳しいということが分かりますね。
【自然由来指数】知ってみると化粧品選びに役立つ!
『自然由来指数』について紹介しました。
自然由来指数は、
製品中に自然原料・自然由来原料が何%含まれるか
を示す数値です。
その計算基準は、『国際標準ISO 16128』に基づいているので、世界共通の基準となります。
ちなみに、『自然指数』『自然由来指数』の他に、
- オーガニック指数…製品中にISO 16128で定義されたオーガニック原料が何%含まれるか
- オーガニック由来指数…製品中にISO 16128で定義されたオーガニック原料・オーガニック由来原料中のオーガニック由来部分が何%含まれるか
も存在します。
ナチュラルコスメやオーガニックコスメでは、これらの表記をよく見かけますが、最近ではデパコスでも見かけるようになりましたね。
ぜひ、化粧品を手に取る際に見てみてくださいね。